源氏物語
源氏物語は平安時代中期に成立した、日本の長編物語で、作者は紫式部であると
言われています。
絶世の美男子である主人公の光源氏(通称)が、数多くの女性と関係をもつのが
特徴で、簡単に言ってしまうと、彼は相当な浮気者でした。
帝の子供でありながら、臣籍降下して源氏姓となった光源氏は、父である帝の妻、
藤壺女御(ふじつぼのにょうご)を妊娠させます。
藤壺女御は、光源氏を産んだのち間もなく周囲からの妬みなどが原因で病死した
実母の桐壺更衣(きりつぼのこうい)にそっくりでした。
また、10歳の少女であった紫の上を連れ去り、自分の理想の女性に養育するのです
が、紫の上もまた、藤壺女御に瓜二つでした。
母を幼くして失くした光源氏が、受けることの出来なかった母の愛情を求めていた
のでしょう。
更に、光源氏は老若男女問わずに、様々な人々と関係をもっていきます。
人妻であろうが、同性であろうがお構いなしで、その度に人の心を乱したり、傷を
つけたりしながら、自由気ままに暮らしていきます。
しかし、時には自分が浮気されたり、妻に先立たれたりと、光源氏本人も、決して
楽しいだけの人生ではありませんでした。
それどころか、立派な地位に立ち、愛人を集めた六条院を作り、女遊びを繰り返した
光源氏ですが、その内面は虚しい一生でした。
光源氏の最期は、出家し行った山で、一人寂しく死を迎えています。
きっと、光源氏も一人の人をずっと愛し続けることが出来たならば、本当の意味で
楽しい人生が送れたことでしょう。


